相棒１７第16話「容疑者・内村完爾」感想
久々に相棒の感想を書いていこうと思います！
まず事件は、警視庁刑事部の部長、片桐竜次さん演じる内村完爾が弁護士殺人の容疑で逮捕されるところから始まります。
内村刑事部長といえば、右京さんとは違い、自らの立場や、警察という組織に重きにおく人物ですね。そのため右京さんが捜査をすることを嫌い、時々正義のために指示に従おうとしない伊丹に怒号を飛ばしていますよね。人から好かれるような役柄ではありませんが、刑事ドラマのなかにいなくてはならない存在ですよね。
序盤は天下の警視庁の刑事部長が、神奈川県警に逮捕されるという前代未聞の事件ですが、わりかしコメディ的な部分も強かったです。伊丹が神奈川県警に向かって「バーーカ！」と言ったり、一方的に右京さんが伊丹たちに電話をかけ、切ったのに事情を伝えなかったのかと冠城くんに尋ねられると「聞かれなかったので」とドヤ顔。そして中園刑事部長と言われ、興奮する照生。そしてズラの照生！！これには驚きましたね（笑）
序盤では内村刑事部長のお友達の娘さんが12年前に殺された事件で犯人には12年の懲役が課せられており、それに対して遺族は納得ができず抗議するも結局、12年の懲役を終え、満期出所しており、その事件の担当弁護をしたのが今回殺された弁護士の人だったという流れが描かれました。
しかし中盤になり、被害者遺族の悲しみがダイレクトに描かれてくると一気にシリアスな場面展開となってきます。そりゃあねえ…17歳の娘が殺されたとなると殺してやりたくもなりますよね。しかも手紙は受取拒否され、反省のそぶりが見られないと思い、のうのうと暮らしていると思うと。被害者の遺族の人たちはずっと苦しみ、悲しみの中にいるのですから。それでも、犯罪は断固として許さない右京さん。刑事部長も右京さんに友達に罪を犯させないように本気で「頼む！」と言いました。そこにはいつもの自分の立場や肩書きを重んじる内村ではなく、人間・内村完爾の姿がありました。
そして、内村刑事部長の助けもあり、なんとか事件が起きるのを防ぎました。しかしなぜ友達は釈放された犯人の居場所をしれたのか。それは友達の奥さんが「正義の使者」と名乗る人物から居場所を聞いていたからでした。ネットの中だからといって正義という言葉を振りかざし暴走してしまったんですね。もちろんそのことはすぐ、弁護士の人にばれ、その人物は咎められます。が、それが正義と思い込んでいる人間にそんな言葉は通用しません。むしろ、それ以外は悪だと思い込んでいるのですから。そうして弁護士を殺してしまいます。それを見た友達の奥さんは自分のできないことをやってくれたと感謝し、罪を被ります。そのことが右京さんに暴かれ、結局その「正義の使者」を名乗る人物も逮捕され、事件は幕引きします。
そしてラスト、なぜ12年前の犯人は被害者遺族の手紙を受取拒否したのか。なぜ仮出所もなく満期出所だったのか。その答えを奥さんに打ち明けます。それはそれでしか罪の償い方がわからなかったから
そして次回！右京と、因縁のあるあの人物が再び！！
第17話「倫敦からの刺客」
因縁の“元相棒”がロンドンで再び動き出す！
無差別連続殺人の真の狙いは右京の暗殺!?
元スコットランドヤードの警部で右京（水谷豊）のイギリス時代の相棒・南井（伊武雅刀）。右京は、南井が歪んだ正義感から、更正不能と見なした犯罪者を死に追いやっているとの疑いを持つが、決定的な証拠をあげられず、1年前の来日時にはイギリスへの帰国を許したのだった。その南井が、ロンドンで再び不穏な動きを見せていた。
数日後、都内で同じ犯人によるものとみられる連続殺人事件が発生。捜査一課は無差別殺人とみていたが、右京と亘（反町隆史）は、すべての殺人に共通して、死の直前、不審な電話が掛かっていたことから、被害者に何か共通点があるのではないかと推理し捜査を開始。そんな中、花の里でツアーガイドの立入（池内万作）とロンドンから来たという外国人観光客のジャック・モラン（ニコラス・ペタス）と偶然知り合う。そのジャックが何やら不穏な動きを見せた同時刻、花の里の近くで再び殺人事件が発生してしまう。さらに、右京の携帯にもダークウェブを通じて不審な電話が掛かってくる。右京は、ダークウェブを駆使する狡猾な人物として真っ先に南井の関与を疑うが…!?
歪んだ正義感を持つ元相棒が右京暗殺に着手!?
都内で起きた連続殺人事件との繋がりは？
右京と互角の頭脳を持つ男との危険な知恵比べが始まる！
脚本：徳永富彦
監督：橋本一
前回登場した時は「客人」だったのに、今回は「刺客」！
今からワクワクが止まりません。
右京さんと対等の頭脳を持ち合わせているものの、右京さんとは対照的な正義の持ち主。
再登場にプラスして連続殺人事件と右京さんの暗殺というスリリングなテーマ。主要ゲストキャストも3人でもしかしたら前後編もの…？
前回は内片輝さんが監督でしたが、ここ最近内片監督の作品が多かったので橋本さんが担当ですね！徳永脚本に橋本監督という昔からのコンビに来週が待ち遠しくて仕方がありません！
ではでは〜
